【ジェネシス通信 vol.14】炭水化物取り扱い完全ガイド❗️/第1部:糖質は悪くない
2026/05/23
「ご飯を食べると太る」「糖質は血糖値を上げるから危険」——ダイエットに関心を持ったことのある人なら、こんな言葉を一度は耳にしたことがあると思います。SNSや健康雑誌でも「糖質オフ」「ロカボ」といったキーワードが溢れていて、いつの間にか糖質は現代の悪者扱いになってしまいました。
でも、私たちジェネシスジムのトレーナーは日々の栄養指導のなかで、ある確信を持っています。「糖質が悪い」のではなく、現代人の食事パターン全体に問題があるんです。
- 「糖質を食べたら血糖値が上がった → だから糖質が原因だ」
- 「ご飯を減らしたら体重が落ちた → だから糖質は太る」
- 「糖質制限で体調が良くなった → だから糖質はいらない」
どれも「結果」だけを見ているんですよね。根本的な原因は、実は別のところにあります。
では、本当の問題は何なのか。まず現代人の食事がこの70年でどう変わってきたかを、一緒に振り返ってみましょう。
📊 日本人の食事はこの70年でどう変わったか
戦後から現代にかけて、日本人の食事は本当に大きく変わりました。特に三大栄養素のバランスには、驚くような変化が起きています。
国民健康・栄養調査データをもとにした推計。20〜30代では特に脂質比率の上昇が顕著。
見てみると一目瞭然ですよね。1950年代は炭水化物が約8割、脂質が約1割という構成でした。当時は糖尿病も肥満も現代より圧倒的に少なかった時代です。それが2019年には炭水化物が約5割、脂質が約3割に変化。特に20〜30代では炭水化物が4割を切り、脂質が4割以上という人がざらにいるんです。
昔の人の方が炭水化物を遥かに多く食べていたのに、なぜ糖尿病や肥満が少なかったのか——この問いへの答えが、炭水化物の本質につながっています。
📄 厚生労働省 国民健康・栄養調査報告(平成29年度)より
🍩 「脂質が少ない」という思い込みの罠
「揚げ物はほとんど食べていないので大丈夫です」——カウンセリングで本当によく聞く言葉です。でも脂質の摂取源は揚げ物だけじゃないんですよね。見た目は炭水化物系の食品でも、実際のエネルギー比率では脂質が主役になっているものが、現代の食卓には溢れています。
「炭水化物の多い食品」の意外な内訳
- 炭水化物:約38%
- タンパク質:約4%
- 🚨 脂質:約55%
- 炭水化物:約30%
- タンパク質:約12%
- 🚨 脂質:約56%
パンや小麦が主役のはずの食品でも、揚げや加工の工程で大量の油脂が加わるため、実際のカロリーの半分以上が脂質から来ているんです。「お菓子は食べていない」「揚げ物は控えている」という方でも、日常の食卓には気づきにくい脂質源がたくさん潜んでいます。
- 🧊 冷凍食品・レトルト食品(製造工程で多量の油を使用)
- 🍜 カップラーメン(フライ麺の脂質が意外と高い)
- 🍟 ファストフード全般(調理油・ソース・チーズが積み重なる)
- 🥗 ドレッシング類(大さじ1杯だけで10g前後の脂質!)
- 🍫 スナック菓子・チョコレート菓子(原材料の多くが油脂)
- 🥩 脂身の多い肉(バラ肉・ひき肉・ウインナーなど)
🍳 なぜ脂質が増えたのか?——調理法の変化
脂質の摂取量が増えた背景として、調理方法の変化が大きく関係しています。かつての日本料理は「煮る」「蒸す」「焼く」が中心で、油をほとんど使わないか、使っても少量という調理法でした。
それが高度経済成長期以降、西洋・中華の影響を受けて「炒める」「揚げる」が家庭に普及。外食産業の発展と相まって、油をふんだんに使った調理が日常の当たり前になっていきました。
調理法の変化が脂質摂取量増加の大きな要因のひとつとなっている
「自炊しているから大丈夫」と思っている方も、毎日の炒め物や揚げ物を通じて、知らず知らずのうちに大量の植物油を体に入れているケースが少なくないんです。
🧠 そもそも人類は炭水化物で進化してきた
少し視点を広げてみましょう。栄養学や進化生物学の観点から見ても、炭水化物がヒトにとっていかに大切かがわかります。人類が他の生物と圧倒的な知能の差を持つようになったのは、約200万年前に脳が急激に大きくなったからです。
その最大の要因とされているのが「火の使用」と「炭水化物(デンプン)の加熱摂取」。加熱することでデンプンの構造が崩れ、大量のグルコースが吸収されやすくなりました。脳の成長に不可欠なグリア細胞が増えるには糖質が大量に必要で、炭水化物の摂取が脳の発達を支えてきたと考えられています。つまり、私たちが今こうして考えられるのも炭水化物のおかげ、とも言えるわけです。
- ✅ 脳の重量は体重のわずか2%なのに、血糖の60%を消費する
- ✅ 全身のエネルギー消費量の約25%を脳が使っている
- ✅ 脳はほぼ糖質(グルコース)しかエネルギーにできない
- ✅ ケトン体では脳のエネルギーの20%程度しか補えないとされている
糖質が不足すると、脳と赤血球のために肝臓・腎臓でタンパク質や脂質から糖を作り出す「糖新生」が起こります。これはエネルギーを大量消費し、肝臓・腎臓にも相当な負担をかける非効率なプロセスです。炭水化物を摂ることは、体の設計として「義務付けられている」と言っても言い過ぎではありません。
📋 現代の日本人に何が不足しているのか
厚生労働省の国民健康・栄養調査(20〜29歳)を見ると、不足している栄養素のリストがずらりと並びます。食物繊維、ビタミンA、D、B群、ビタミンC、カリウム、マグネシウム、亜鉛——これらが軒並み足りていません。
なぜこんなに不足しているの?
答えはシンプルで、これらのほとんどは炭水化物の食品(野菜・果物・芋・麦類など)をバランスよく摂ることで補える栄養素です。脂質過剰・炭水化物不足の食生活を続けていると、自然とこれらが足りなくなっていくんですよね。
| 不足している栄養素 | 多く含む炭水化物食材 |
|---|---|
| 食物繊維 | さつまいも・押し麦・オートミール・きのこ |
| ビタミンB1・B6 | 玄米・さつまいも・バナナ |
| ビタミンC | じゃがいも・ブロッコリー・みかん |
| カリウム | バナナ・さつまいも・里芋 |
| マグネシウム | オートミール・大麦・バナナ |
| 亜鉛 | 押し麦・かぼちゃ |
📄 厚生労働省 平成29年 国民健康・栄養調査報告より
白米や精製小麦だけに頼ると食物繊維・ビタミン・ミネラルが激減しますが、芋類・果物・麦類・野菜などを組み合わせることで、これらの不足はかなり解消できます。「炭水化物=白ご飯・パン」という思い込み、この機会にぜひ手放してみてください。
📝 第1部のポイント
-
①
今は「糖質過剰」ではなく「脂質過剰」の時代
1950年代比で炭水化物は約半減、脂質は約3〜4倍に増加。20〜30代では脂質が全カロリーの45%近い人も珍しくない。 -
②
見た目で判断できない「隠れ脂質食品」に要注意
ドーナツ・ハンバーガー・冷凍食品・ドレッシングなど、炭水化物系に見える食品でも脂質が50%超えのものが多い。 -
③
人類は炭水化物で脳を発達させ、ここまで進化してきた
脳のエネルギー源はほぼ糖質のみ。糖質不足は糖新生を引き起こし、肝臓・腎臓に余計な負担をかける。 -
④
現代人に不足している栄養素は「炭水化物食品」で補える
ビタミン・ミネラル・食物繊維の不足は、脂質過剰と炭水化物不足が原因。芋・果物・麦類・野菜を積極的に食べることで改善できる。
「糖質を食べると血糖値が上がる」のはなぜなのか。その根本原因は「耐糖能」という、糖を代謝する能力の低下にあります。なぜ低下するのか、どうすれば取り戻せるのか——メカニズムから丁寧に解説します。
🏋️ 食事のバランスから体を変える
パーソナルトレーニング
GENESIS GYM 神戸では、栄養の知識を持つトレーナーが
脂質・炭水化物のバランスを含めた食事改善と
トレーニングを組み合わせたオーダーメイドプログラムを提供しています。
「何を食べたらいいかわからない」「ダイエットがうまくいかない」
そんなお悩み、まずは気軽にご相談ください。
📍 神戸市東灘区住吉本町 1-7-8 アバニティ住吉2F|☎ 078-862-8788

