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【ジェネシス通信 vol.15】炭水化物取り扱い完全ガイド❗️/第2部:耐糖能の真実

2026/05/25

炭水化物取扱い完全ガイド

体作りの鍵は
「耐糖能」にあった

糖質で血糖値が乱れる本当の理由とは?
炭水化物を正しくエネルギーにできる体を取り戻そう。

📍 神戸市東灘区住吉 GENESIS GYM|栄養指導×パーソナルトレーニング

第 2 部

「糖質を食べると血糖値が上がる」——これは事実です。でも「だから炭水化物は悪い」という結論は、実は完全に間違っています。大切なのは「どれだけ上がって、どれだけ早く戻るか」であり、その能力を決めるのが「耐糖能(たいとうのう)」なんです。

第2部では、体作りやダイエットを考えるうえで絶対に外せない「耐糖能」のしくみと、それが低下する原因、そして改善するための具体的なアプローチをお伝えします。

❓ 「糖質を食べると血糖値が上がる」は正しいか?

耐糖能とは、摂取した糖質をスムーズにエネルギーとして使える能力のことです。この力が正常な人は、炭水化物をしっかり食べても血糖値が大きく乱れません。ところが耐糖能が落ちた人は、同じ量を食べるだけで血糖値が急激に上がり、その後ガクッと落ちる「乱高下」が起きやすくなります。

💡 耐糖能の状態による、同じ食事への反応の違い
  • 耐糖能が正常な人:おにぎり1個食べても血糖値は安定して推移
  • ⚠️ 耐糖能が低下した人:おにぎり1個で血糖値が200以上に急上昇することも
  • 🚨 耐糖能異常の人の25〜66%:10年以内に糖尿病に進行するとされている

重要なのは「糖質が血糖値を上げた」という事実よりも、なぜ耐糖能が低下したのかという根本原因に向き合うことです。そこを見ずに糖質だけをカットしても、問題の解決にはなりません。

📄 耐糖能異常の25〜66%が10年以内に糖尿病に進行(複数の疫学研究より)

⚙️ 耐糖能が低下する2大原因とそのメカニズム

耐糖能が落ちる主な原因は2つ。①脂質の過剰摂取(炭水化物不足)②食物繊維の不足です。どちらも現代の食生活でリアルに起きている問題です。順番に見ていきましょう。

原因① 脂質過剰が「ランドルサイクル」をブロックする

脂質を大量に摂り続けると、体は脂質をメインのエネルギー源として使い始めます。このとき体内では「ランドルサイクル」と呼ばれる現象が起き、糖質の代謝経路が文字通りブロックされてしまうのです。

ランドルサイクルによる耐糖能低下のメカニズム ✅ 正常:炭水化物がメインエネルギー 糖質 → GLUT4 → 細胞内へ → スムーズにATP産生 血糖値が安定 ✅ vs 🚨 脂質過剰:代謝がブロックされる 脂質 → アシルCoA過剰 → 糖の代謝酵素(HK・PFK-1)をブロック 血糖値が上昇・乱高下 ⚠️ 結論:脂質を摂りすぎると糖質をエネルギーにできなくなる → 血液中に糖が余って血糖値が上昇 → 耐糖能が低下

ランドルサイクル:脂質代謝が優位になると糖代謝がブロックされるしくみ

「炭水化物を食べたら血糖値が上がった」という事実の裏には、脂質の摂り過ぎによって糖をエネルギーにできなくなった体という背景があります。原因は炭水化物ではなく、脂質過剰です。ここ、本当に大事なポイントです。

📄 Tohoku J Exp Med. 1999 Sep;189(1):59-70 / Eur J Clin Nutr. 2012 Aug;66(8):926-31

原因② 食物繊維不足による消化管ホルモンの乱れ

食物繊維が不足すると、消化管ホルモンの分泌に狂いが生じ、血糖コントロール能力が下がってきます。炭水化物や食物繊維を摂ることで分泌されるGLP-1・PYYなどのホルモンが、インスリンの分泌を調整する大切な役割を担っているからです。

食物繊維の理想摂取量は1日24g。でも現代の20代の平均は約12g前後と、理想の半分しか摂れていません。1940年代と比べても食物繊維の摂取量は大幅に減っており、これが耐糖能低下の「隠れた原因」になっているんです。

📄 食物繊維の理想摂取量は成人で24g(複数の栄養学研究より)

📉 血糖値の乱高下が体に与えるダメージ

耐糖能が落ちて血糖値の乱高下が繰り返されると、体にはさまざまな悪影響が連鎖的に起きます。「最近太りやすくなった」「疲れが取れない」「甘いものが止まらない」……そんな不調の多くは、実は血糖値の乱高下が根底にある可能性があります。

血糖値乱高下が引き起こす悪循環 血糖値急上昇 (高血糖状態) インスリン過剰分泌 → 糖を細胞へ押し込む 反応性低血糖 (強烈な空腹感) コルチゾール・アドレナリン 分泌 → 筋肉・脂肪分解 血糖値乱高下による主な症状 食後の強い眠気・だるさ 甘いもの・炭水化物への強い欲求 集中力の低下・イライラ 慢性的な疲労感 体脂肪が増えやすくなる 冷えや肌荒れ

食後120〜240分後に上記の症状がある方は、血糖値の乱高下が疑われる

特に厄介なのが「反応性低血糖」。食後に血糖値が急上昇した後、インスリンが過剰に出て血糖値が一気に下がる状態です。このときの「何か食べたい!」という強烈な衝動が、間食や過食につながり、さらに体重が増えるという悪循環を生み出してしまいます。

🚨 低血糖のときに出るホルモンの影響
  • アドレナリン:脂肪・筋肉を分解して糖に変える(肝臓への負担も増加)
  • 😰 コルチゾール:筋肉分解・体脂肪蓄積促進・免疫低下
  • 📉 成長ホルモン:本来の筋肉合成・脂肪燃焼の役割が乱れる
  • 🫀 グルカゴン:膵臓への繰り返しの負担

✅ 耐糖能を改善する5つのアプローチ

耐糖能の改善は、体作りにおいて最も大切なテーマのひとつです。ただし、いきなり「じゃあ炭水化物を増やせばいい」というわけではありません。長年の脂質過剰食で糖の代謝経路がブロックされた状態で急に炭水化物を増やすと、かえって血糖値の乱高下が強くなることがあります。以下の5つを無理なく同時に進めることが大切です。

  • 1

    PFCバランスを少しずつ整える(炭水化物↑・脂質↓)
    炭水化物40%→45%→50%、脂質40%→35%→30%と段階的に変えていく。急な変化はNG。食後の体調(眠気・空腹感・だるさ)を観察しながら慎重に調整しましょう。
  • 2

    植物油(オメガ6系)の使用量を減らす
    キャノーラ油・大豆油・サラダ油などは酸化しやすく、代謝を脂質優位に傾けてしまう。炒め物はオリーブオイルやバターへの切り替えを。オメガ3の油は加熱厳禁です。
  • 3

    食物繊維を豊富に摂る(低GI・低GL食品を選ぶ)
    白米・精製小麦中心から、押し麦・もち麦・さつまいも・野菜・果物を加えた食事へ。食物繊維が増えると消化管ホルモンが安定し、血糖コントロールが格段に改善する。
  • 4

    適度な運動習慣(特に筋トレ)をつける
    運動はインスリンと同様の働きをしてGLUT4を活性化し、糖を細胞内に取り込む。筋肉量が増えるとグリコーゲンの貯蔵能力も高まり、血糖値が安定しやすくなる。
  • 5

    果物(果糖)を積極的に摂る
    果糖(フルクトース)はランドルサイクルでブロックされた代謝経路を迂回して入ることができる特別な糖。耐糖能が落ちた体の糖代謝を「再起動」させてくれる。精製果糖(清涼飲料水)は逆効果なので要注意。

🍊 なぜ「果物」が耐糖能改善に効くのか

耐糖能の改善において、果物は実はとても重要な役割を担っています。果物に含まれる果糖(フルクトース)には、脂質過剰によってブロックされた糖の代謝経路を「迂回する」という特別な性質があるからです。

通常の糖(グルコース)はランドルサイクルでブロックされた酵素を通る必要があります。でも果糖はこれらの酵素を迂回して代謝されるため、耐糖能が低下した状態でも取り込まれ、糖質の代謝回路そのものを再起動させる働きをしてくれます。

🍊

✅ 耐糖能改善におすすめの果物
  • みかん・オレンジ(1日2〜3個)
  • りんご(1日1個)
  • バナナ(1〜2本。グルコースも豊富)
  • ぶどう・いちご・柿・すいか
⚠️

❌ 精製果糖は逆効果
  • 清涼飲料水(果糖ブドウ糖液糖入り)
  • 市販の果物ジュース(食物繊維なし)
  • 缶詰の果物(砂糖シロップ漬け)
  • 人工甘味料入り0kcal飲料

果物の果糖と清涼飲料水の精製果糖は、体内での働きがまったく異なります。果物には食物繊維・ビタミン・ミネラルが含まれているためゆっくり吸収され、代謝も正常に機能します。「果物は太る」と思って避けていた方は、ぜひ見直してみてください。

📄 複数のシステマティックレビューで果物の抗肥満・抗糖尿病効果が報告

📊 自分の耐糖能を確認する方法

自分の耐糖能がどのくらい低下しているかを把握することが、改善への第一歩です。専門的な検査から日常の症状確認まで、いくつかの方法があります。

確認方法 内容 目安となる数値・サイン
血液検査(空腹時血糖) 食前の血糖値測定 正常:70〜110 mg/dL
HbA1c 過去1〜2か月の血糖平均 理想:5.0〜5.2%(5.2超で要注意)
フリースタイルリブレ 腕に貼るだけで24時間測定 食後160↑・80↓は乱高下あり
食後症状チェック 食後120〜240分後の自覚症状 眠気・だるさ・強い空腹感→乱高下の可能性

⚠️ 焦らずゆっくり変えることが大事

長期間の糖質制限・脂質過剰食で耐糖能が大きく落ちている方が急に炭水化物を増やすと、血糖値スパイクが強く出ることがあります。必ず段階的に切り替え、体の反応を観察しながら進めてください。 当ジムでは食事日記を見ながら個別にサポートしています。


📝 第2部のポイント

  • 「糖質で血糖値が上がった」のは糖質のせいではない
    根本原因は脂質過剰と食物繊維不足による「耐糖能の低下」。原因と結果を混同しないことがスタートライン。
  • 脂質過剰はランドルサイクルで糖の代謝をブロックする
    脂質優位の食事が続くと、糖質をエネルギーにできない体になっていく。これが耐糖能低下の正体。
  • 耐糖能改善は「PFCバランス調整+食物繊維+運動+果物」の組み合わせで
    一つだけではなく5つのアプローチを並行して進めることが大事。急な変化はNG、焦らずじっくりと。
  • 果物(果糖)は耐糖能改善の強い味方
    詰まった糖代謝を迂回して再起動できる特別な糖。精製果糖とはまったく異なる作用をする。

👉 第3部のテーマ

炭水化物は「量」だけでなく「質」も大切です。白米・小麦・大麦・芋・果物・野菜、それぞれのメリットとデメリットを知って、自分の体質・体調に合った炭水化物の選び方を一緒に考えましょう。

🏋️ 耐糖能から体を根本から変える
パーソナルプログラム

GENESIS GYM 神戸では、血糖コントロールと耐糖能の改善を
食事指導とトレーニングの両面からサポートしています。
「糖質を食べると調子が悪い」と感じている方こそ
ぜひ一度ご相談ください。根本から一緒に解決しましょう。

👉 初回体験・ご予約はこちら

📍 神戸市東灘区住吉本町 1-7-8 アバニティ住吉2F|☎ 078-862-8788

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